新選組! #38「ある隊士の切腹」

土方歳三の頭の中には永遠に山南敬助がいる。山南の死があるからこそ、決して「例外」は許されない。永倉新八を黙らせた土方の言葉が象徴的だった。

ある隊士とは、予想通り勘定方の河合耆三郎。理由は前回の金貸しかと思ったんだけど、武田観柳斎だった。一冊の本を巡り、最後は観柳斎のプライドが河合を死へと追いやってしまうんだけど、観柳斎の苦悩(彼も時代に取り残されまいと必死だったのだ)も描いていて、ただ悪者にしているわけではないところに脚本の奥深さを感じた。

誰も河合の死を望んではいない。それが土方をはじめとする隊士の涙に表されていた。法度に縛りつけられ内部崩壊していく新選組。今回の一件で観柳斎にも介錯に失敗した谷三十郎にも死のフラグが立ち、そして周平も脱走を。。。


飛脚の鈴の音が悲しすぎるよ。。。


斎藤一に最近人間味がでてきている。同士を斬った夢を見てうなされる斎藤。原田左之助らとともに金策に走り、身包み剥がされる斎藤。河合の介錯を断る斎藤。今後、斎藤がどのような言動をとっていくのかも非常に興味深いところ。