夏ノ夜ノ夢

まだ東京公演も開催中だし、大阪公演も控えているので、ネタバレ回避させます。


会場である日生劇場に到着したのは11時10分前。開場予定時刻は11時となっていたが、既に開場は始まっていた。オイラも全く並ぶことなく入場し、観劇の際には必ず購入しているパンフを購入(某ミュージカルの時はさすがに買っていないのだがw)。


客層は「羅生門」の時同様、年配の方が多かった。これは歌舞伎役者で主演を演じる尾上松緑さんと村井国夫さんのファンが多かったのかなぁ〜と勝手に分析。それと、「羅生門」の時は一目見ただけで「こいつヤスヲタだ!」とわかる人間がたくさんいたがw、今回は佐藤江梨子さんのファンも多数来てたみたいだし、場所をわきまえない格好(服装とか持ち物とかね)をした人も(運良く)見かけなかった。割合的には純粋にシェイクスピア文学の舞台化を楽しみにきた人とか、各々の役者さんを目当てに来ていた人とバランス良くわかれていたのかな?とこれまた勝手に分析。


さて、今回のオイラの座席は2階最前列ほぼ中央。これは誰にも邪魔されず、しかもステージ全てが見渡せると言う良席。さすがに、役者それぞれの細かな表情までは見ることができないだろうけどね。(と思ったら結構そうでもなかった。さすが視力2.0w)発売初日の時点で1階は中段以降しかなかったので(多分、松緑さん関係が強かったのではないかと思われる)、すぐに2階に切り換えたのはホント大正解。ちなみにオイラの両隣も結構ご年配の方だった。


舞台は間に20分の休憩を挟む2部構成で約3時間の舞台。内容を見ると個人的にはちょっと長いかなぁ〜と思う次第(後半の例の芝居がとかく長すぎなのだ)。


さて、我らが圭ちゃん。前回出演した「羅生門」では、どちらかというと脇役的な要素が強かったけど、今回は物語を構成するために必要な主用人物の一人。1部終わりから2部初めにかけてのハーミア(保田圭)、ヘレナ(佐藤江梨子)、ライサンダー海東健)、デメトリアス河相我聞)の恋の一方通行を巡る掛け合いは圧巻するものがあった。


それと、2部前半で物語が一見落着した後、(全員が)ダンスパフォーマンスをするシーンがあるんだけど、圭ちゃん一人だけ、手の動き足の動き体の動きが一回り大きかった。ギラギラヤスここにあり!ってところで、モーニング娘。時代に培ったものをちゃんと活かしてるなぁというところは、さすが保田圭って感じですか。


みんなが言うキスシーンとか抱き合うシーンとかは、正直そんなに気にならなかった。


さて、意外と?といっちゃ失礼なのかもしれないが、今回頑張ってるなぁと感じたのはサトエリ(パンフを見たら結構舞台出演されてますね、失礼しやした)。圭ちゃんとのバトルは見ごたえあったし、スタイルがいいから二人が並ぶとどうしても比べてしまう。サトエリが圭ちゃんを上から見下ろすシーンでは思わず笑ってしまった。あと、パック(尾上松緑)に操られて声をあげるところは色っぽかった。我聞クンも勿論w。


今回は時間・場所の制約上、1回のみの観劇となったが、それでも「羅生門」の時より格段に成長しているのをハッキリと感じ取れたのは大きな収穫。ま、理想的なところから見れば「マダマダ!」なんだけど。


圭ちゃんには今後もたくさんの舞台に出演してもらいたいな(次も決まってるしね)。そして音楽も沢山やって欲しいなと。それこそ、オイラが現在一番理想とする松たか子さんを目指して(本人は中谷美紀さんを目指してるみたいだし、それはそれで良し)。