白い巨塔(田宮二郎版)

唐沢寿明版は一審の後はほぼ控訴審のみで展開していったけれど、田宮版はそれに並行して山田うめのエピソードと学術会議選のエピソードを描いている(まさに原作通り)。

前者は始め、検査にイヤイヤだったうめが徐々に里見を信頼していき、最後には里見なしでは不安になる様子を描いていて、医師里見の誠実さが患者に伝わる様を克明に描いている。

後者は医学界の裏の世界(権力争いというか派閥争いというか)を描いている。特に鵜飼医学部長の腹黒さは満点。


しかし、田宮版はあれだ。登場人物がみんなうさんくさい。そして中村玉緒さん、児玉清さんが若いのなんのって当たり前か。