不器用な天使に贈る。 00:10

突然だった今回の出来事。君は最後の最後まで『不器用な天使』だったね。

何時も自分一人で悩みかかえこんじゃって。何時も勝手に物事決めちゃって。今回の事だってそうだ。どうしてこんな大事をWEB上のメッセージだけで済ませようとする?おそらくこれが君からボク達への最後のメッセージになるのだろう。でも、それで納得できるほどボクは強くないよ。君自身の口からメッセージを受け取りたいよ。


2003年2月9日、名古屋でのツアー最終公演。『Same Time』の曲中に君の髪を束ねていた髪飾りがはじけ飛び、スポットライトが君を照らす中、ゆっくりと舞い落ちたシーン。ボクはその時、君が今まで縛られてきた「何か」から解き放たれたような強い感じがした。そしてその後、最後のMCで君が初めて「強がり」という鎧を脱ぎ捨てた時。ボクは君の言葉の一つ一つに涙が止まらなかった。君とボク達が信頼感という絆で結ばれた後での『be born』の大合唱。ボクは完全に泣いていた。

それはボク達が握手会、ライブのアンケート用紙で君に贈ったたくさんのメッセージがちゃんと届いたからだと思っている。事実、君のパフォーマンスは、ライブを重ねる毎に良くなっていったから。名古屋以降の君のパフォーマンスは(世間の目は別として)安心して見ていることができた。強くそれを感じたのはGPF03で『不器用な天使』を歌った時。あんなに騒いでいたDDを黙らせたじゃん。


君のアーティスト人生はこれからだって本気で思っていたから、今回の報告ほどショックなことはなかった。だけどこれが君の意思であるならば、ボクは君の意思を尊重する。だってそれが『市井紗耶香』だから。


不器用ないつもの君を
ほほえんで見つめてる
明日の君がきらきらひかるように

これまで応援してきたアーティストの中で最もフレンドリーに接することができた存在。これまで応援してきたアーティストの中で唯一本気でダメだしをしたことのある存在。君がこの先どんな道を進むのかボク達には知る由もない。たった一度限りの人生。どんなに回り道したっていいから、休みたい時には休んでいいから、本気でやりたいことを見つけて欲しい。君が納得できる人生を歩んで欲しい。